知能とは何かを考えているイメージ

知能とは具体的に何を意味する?そもそもの定義を再確認

知能とは一体なんでしょうか?一言では説明できないほど、実は様々な能力で構 成された複雑な問題解決能力です。この記事では知能にどんな能力が含まれる か、知能をいかに測っているかを分かりやすく解説していきます。

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知能とは具体的に何を意味する?そもそもの定義を再確認

能が高い、人工知能、知能検査などなど、日常の中で「知能」という言葉はありふれていますが、では改めて「知能とは何ですか?」と聞かれてみると、抽象的でうまく言葉で説明しにくいものかもしれません。そもそも知能とは何か?の定義や理論、そして解剖学から振り返り、より深く知能について理解してみましょう。

目次

「知能」とは?辞書で定義をチェック

デジタル大辞林によると、知能は次のように定義されています。

1. 物事を理解したり判断したりする力。
2. 心理学で、環境に適応し、問題解決をめざして思考を行うなどの知的機能。

知能とは、簡単に言うと「自分で考え、推理し、課題を解決する能力」のことです。

「知能」について科学者の共通認識は無く、様々な機能で構成されている

実は世界中の学者の中で「知能」について共通した認識はありませんが、一般的には知的問題解決能力のことだと定義できます。つまり精神的な能力を指し、 これには知能に関わる様々な機能が含まれます。

問題解決能力
論理的思考力
抽象的思考力
複雑な概念を理解し、速やかに学び、 試行錯誤を通して学習する機能
Etc...

多重知能理論によると、 知能には様々な種類があるとされています。 知能は単なる机上の学問や狭義での学術的な能力ではなく、むしろ私たちを取り巻く物事の幅広く奥深い理解を反映するものです。

つまり知能は様々な能力で構成されており、実際は一言で言い表すのが難しい言葉なのです。知能に関する様々な理論がありますが、ここでは重要な3つをご紹介します。

様々な能力で構成される知能に関わる脳の各部位のイメージ

重要な知能に関する3つの理論

一般知能因子

一般知能因子(もしくはg因子、一般知能、一般知的能力、一般因子とも呼ばれる)はイギリスの心理学者であるチャールズ・スピアマン によって1904年に提唱された構想です。スピアマンは様々な認知テストの間には正の相関があり、 ある認知テストで発揮できるパフォーマンスは、その人の他の知的能力と同程度だということを発見しました。

もう少しざっくりと説明すると、学校には国語、数学、理科、社会といった複数の科目があり、皆さんそれぞれ得意不得意があると思います。しかし「全体的に成績が良い」または「全体的に成績が悪い」生徒がほとんどで、「国語は全く出来ないけど数学は天才的」という人は非常にまれです。このどういった認知テストでもある一定の点を取る「賢さの土台」のことを一般知能因子やg因子と呼びます。これが認知テストにおけるスコアの40~50%を左右すると推測されています。

一般知能理論は、1940年代に心理学者のレイモンド・キャッテルによりさらに発展されました。彼は流動姓知能と結晶性知能という用語を、一般知能のそれぞれ別の因子として提唱したのです。

流動性知能(Gf)

流動性知能または流動性推理とは、過去の経験に頼らずに課題を解決する能力で、課題を分析してある因果関係を推論する力に関わり、訓練や教育によるものというより、生物学的、遺伝的、及び生まれつきの因子に由来します。具体的には、何かの問題的に直面したときに「どう行動すべきか」というアイディアを生み出す問題解決能力のことです。

代表的な流動性知能:思考力、暗記力、計算力

流動性知能を司る部位

脳の解剖学から見る知能のイメージ

解剖学的には、流動性知能を司るのは前帯状皮質(anterior cingulate cortex)と背外側前頭前皮質(dorsolateral prefrontal cortex)、 そしてその他の短期記憶や注意力に関わる領域があります。流動性知能は20代後半にピークに達し、 それから緩やかに衰え始めます。これは、右小脳の加齢に伴う変性の影響です。

結晶性知能(Gc)

一方で、結晶性知能は神経学的な発達による機能ではなく、生まれつきのものでもありません。それよりも、経験から学ばれたものであり、教育や訓練、文化的環境に左右されます。 個人の日常的な能力に始まり、語彙、国際情勢、道具や機械の扱い、技術、会計の整理などに関する一般的な情報の、 後天的な要素が関与します。流動性知能が加齢によって衰える一方、結晶性知能は20代以降も上昇を続け、高齢になっても安定しているのが特徴です。教育や訓練、文化的環境に左右されます。

代表的な結晶性知能:言語能力や理解力、洞察力、想像力

実際の問題解決の場面では様々な能力が使われるため、どれが流動性知能か結晶性知能かは明確に分類しにくいものです。

知能検査で知能を測れる?

知能を数値化したもの=IQ

日常でありふれた言葉にも関わらず、知能に関する共通概念は今のところなく、複合的な能力の総称であることが分かりました。その知能を数値化して測れるようにしたものがIQと呼ばれるものです。

IQテストで正確に知能を測るには?

問題解決に必要な知能には様々な能力が含まれると前述しましたが、IQテストである能力を測る場合、その他の能力にスコアが影響されないことが非常に大事です。

様々な文化的背景の生徒がIQテストを受けるイメージ

IQテストの特性として、個人の学習環境や文化的、身体的バイアスをいかに排除して正当に知能を測れるかという難しさがあります。例えば色彩認識が必要なテストでは、色覚異常がある場合スコアに大きく影響することが分かっています。Worldwide IQ Testでは、文化的、身体的バイアスを可能なかぎり取り払ったIQテストをご提供しています。

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まとめ:結論、知能とは?

辞書では、知能とは物事を理解・判断して問題を解決するのに必要な能力のことを指しています。しかし、実際の問題解決には様々な能力が複雑に絡み合って活用されており、知能を一言で表すような共通概念は学者の中で認識されておらず、複数の理論が展開されています。

知能はIQスコアによって数値化できますが、知能と同様IQテストにも様々な種類があり、脳の複雑な機能が絡み合う知能を測るIQテストには、文化的、身体的バイアスをいかに取り払うかが非常に重要であると言えるでしょう。

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